Topページ > 基礎知識 > 各社の財務内容を調べてみる – マネオ編
2017年2月8日

ソーシャルレンディングにおけるリスクとしてソーシャルレンディング事業者の破綻リスクは最も考えなければいけないリスクの1つだということは以前にも記事にしました。

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事業者自体が営業不振によって破綻してしまっては元も子もありません。ですので我々投資家はソーシャルレンディング事業者の業績を常に見ておく必要があります。

財務内容を公開している企業、していない企業

ソーシャルレンディング事業者の中には財務内容を公開している企業と、公開していない企業があります。そして公開していない企業は公開している企業に比べて事業者リスクが高いといえます。実際には業績は悪くないかもしれませんが非公開ですので一般投資家には財務内容を知るすべはありません。

不明確な未知のリスクを避けたいのであれば財務内容を公開しているソーシャルレンディング事業者を選んで投資するのがいいかと思います。公開してない企業ですと、一見業績が良さそうにアピールしていながらも実は業績が悪いなんていう事もありえるからです。

今回は公開してる企業としてマネオを例に取って財務内容をどのように見ればいいのか解説していきたいと思います。

マネオの財務内容

マネオは下記のページにて四半期毎の決算、年間の決算情報を公開しています。

ソーシャルレンディング | maneo(マネオ) | 財務情報
maneoはソーシャルレンディングのパイオニアとして、お金を媒介とした密度の高いコミュニケーションインフラの創出を目指します

未上場の企業で四半期毎に決算情報を公開している企業は少なく、そういった観点からは非常に透明性が高く、信頼が高いと言えると思います。

決算書には3つの主要な要素があります。財務、会計などの関係の仕事に携わった事がある方はご存知かと思いますが、よく「PL、BS、CS」などと呼ばれています。

全く知らない方はBS放送かCS放送でPL学園の試合でも放送するのかな?と全く見当違いの想像をしてしまいますが、これらは基本財務3表のことで簡単に説明すると、これら3表を見ることで会社がどうお金を調達して、どれくらい利益を上げているかがわかるようになっています。

  • P/L(損益計算書)
    1年間でどれくらいの売上を上げて、経費を引いてどれくらいの利益が残ったかを表す
  • B/S(貸借対照表)
    資産、資本、負債の状況を表す
  • CS(キャッシュフロー計算書)
    現金の動きを表す

B/S 賃借対照表

そして下記がマネオの2016年3月期の連結の貸借対照表(B/S)です。

細かく全ては説明しませんが見ておきたい部分の説明をします。

①現金、及び預金
これは単純に会社に現金がいくらあるかを表します。会社の純資産とは限りません。例えば1000万円を融資してもらい口座に1000万円あれば、この欄に1000万円と記載されます。

この時点でのマネオ社の口座には約29.3億円があるという意味になります。

②営業貸付金
この額が投資家から預かった資金を他社に融資している金額の総額となります。

この時点で他社に貸し付けて運用している金額が約120億円あるという意味になります。

③匿名組合出資金
この額が投資から預かって運用している金額の総額となります。ですので若干の差がありますが②と③はほぼ同額となります。預かっているので負債となります。

この時点で投資家から預かって運用している金額が約120億円あるという意味になります。

④投資家預り金
こちらは預託金になると思われます。投資家から預かっており投資家の口座に入っているが、運用されていない金額となります。

この時点での金額が約6億円あるということになります。

⑤利益過剰金
会社設立からこの時点までで積み上げてきた会社の税引き後の利益となります。

この時点での利益過剰金は約2.8億円となります。

⑥純資産
資産から負債を引いた額が純資産です。すなわち会社の純粋な資産(返済しなくてもいい資産)がいくらあるかということです。簡単には設立時の資本金、その後の増資などによるVCなどからの出資金、今まで積み立てた利益の総額となります。

この時点での純資産は約9.5億円となります。

P/L 損益計算書

そして下記がマネオの2016年3月期の連結の損益計算書(P/L)です。

①売上高
これは昨期の売上となります。この表は連結の決算書ですので貸金業の他に他社からのシステム利用料などの売上も含まれるかと思われます。売上原価が投資家への配当になります。そう考えるとマネオは投資家のお金だけで投資家と同じ割合の利息を受けておっている事となります。

単体の決算書を見ると売上が約11.1億、原価が約6.57億円となるので、ざっくりと金利15%で貸し付けをした場合には投資家に9%、営業者報酬で6%を受け取っている事になります。(6対4)

昨期は約14.1億円の売上があったという事になります。

②税引き前当期純利益
この額が昨期の純利益となります。

昨期は税引き前純利益が約3億円あったという事になります。

③当期純利益

この額が純利益から税金を引いた額となります。こちらの額がB/Sの利益過剰金に追加されていくこととなります。

昨期は純利益が約1.95億円あったという事になります。

財務判定

簡単にまとめると、マネオ社は昨期に3億円の純利益があり、税金を引いて1.95億円が会社に残りました。そして会社の株主資本や利益過剰金を合わせて、マネオの純資産は約9.5億円になったという事になります。

これから導き出せる答えとしては財務内容としては健全であり事業者リスクは低いと考えられると思います。

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回はマネオ社の財務内容を読み解いてみましたが、他社でも財務内容を公開している企業はあると思いますので読んでみると勉強になるかと思います。そして自分自身で投資先の企業を知ることで納得して投資することが可能になるかと思います。

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