Topページ > コラム > 太陽光関連事業者の倒産件数が過去最高に。ソシャレンへの影響は!?
2017年1月13日

東京商工リサーチより太陽光関連事業者の破綻件数が2016年で過去最高を記録したとのニュースが出されています。

2016年「太陽光関連事業者」倒産状況
東京商工リサーチが長年蓄積してきた企業情報、倒産情報および公開情報等に基づき、独自の視点に立った分析をレポートにまとめて発表しています。

東日本大震災を背景に再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)の固定価格買い取り制度(FIT)が成立したことによる特需よって多くの企業が参入してきました。しかしながら直近の固定買取価格の下落などにより安易に参入してきた企業の倒産が目立ちはじめているようです。

出典:東京商工リサーチ

出典:東京商工リサーチ

ソーシャルレンディングへの影響

ソーシャルレンディングの中には太陽光関連事業社に対しての融資案件を扱っている事業者は複数あります。このニュースによると負債総額が1千万円~5千万円の小規模な企業の倒産が急増しているとのことですが、ソーシャルレンディングでの融資先企業は貸金業法の都合上どのような企業でどれくらいの規模の企業なのかわかっておりません。

仮にソーシャルレンディングでの融資先の企業が大きな企業であって業績が悪くなかったとしても、例えば太陽光発電所の開発で必要な関連設備を調達する先の企業の業績悪化、もしくは資金繰り悪化によって連鎖的に影響がある場合がある可能性があるので安心できるとは言い切れないと思います。

太陽光発電関連の案件を扱っている事業者

グリーンインフラレンディング

グリーンインフラレンディングはまさに太陽光関連などの再生可能エネルギーにフォーカスしたソーシャルレンディングサービスです。ただし他のソーシャルレンディング事業者とは違い、関連会社(おそらく親会社)のJCサービス社に対しての融資となりますのでグリーンインフラレンディングが全くコントロールできない融資先ではありませんので、その点は他の事業者よりもリスク回避しやすい取り組みになっているかと思います。

JCサービス
JCサービスが目指すのは、スマートシティの実現。持続発展可能なインフラ事業。防災対応型のスマートコミュニティの構築。最小エネルギーで回る社会づくりです。

ただ残念なのはJCサービスは財務情報の開示をしておりません。HPや社員数を見る限り小さい規模の会社ではないことは予想できますが、財務基盤がどれほど厚いのかは不明です。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングについてもメガソーラーローンとして玄海キャピタルマネジメント社と協業で「かけはし」という名でローンファンドを組成しています。下記の記事にどのようなファンドになっているかの説明を以前書きました。

SBIより利回り7%メガソーラー案件が募集開始予定
SBIソーシャルレンディングより「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド3号」の募集が12月12日(月)9:00AMより開始されます。募集概要利回り7%期間12ヶ月募集総額7...

SBIソーシャルレンディングの場合には融資先の太陽光関連企業は玄海キャピタル社が恐らくアセットマネージメントしている企業であり、手がける発電所はいわゆるメガソーラーといわれる大規模な太陽光発電所で事業規模は数十億円〜100億円前後の規模であると考えられます。

メガソーラーの場合にはSPC(特別目的会社)を作ってプロジェクトを組むようなことも多いので融資先はSPCになっている可能性もあるかと思います。一般的なメガソーラーのSPCの場合には下記のような構図になっていると思われます。

sc-2017-01-13-10-04-46
※実際にこのような図式になっているかは公表されておりませんので確かではありません。

この場合には融資先のSPCが問題になるというよりは工事を請け負っているEPC会社(Engineering, Procurement and Construction)やEPC会社に設備やパネルを納品する企業の資金繰りが悪化することでプロジェクトに影響がでる可能性があるという事かと思います。

最終的には発電所をファンドなどに売却することでソーシャルレンディング投資家に対して返済するので何か問題があって売却に時間がかかった場合には返済の遅延などが起こる可能性があると思います。

マネオ

マネオに関しても多くの太陽光関連事業者に対しての融資案件を募集しております。上記のグリーンインフラレンディングのJCサービスも以前はマネオでの資金調達をしていたとのことですので、似たような企業に対しての融資をしていると想定されますが、その融資先企業の規模、財務情報などは知ることはできませんので、マネオの与信力を信じるしかありません。

CrowdBank

CrowdBankも「代替エネルギー特化型ローンファンド」として太陽光発電ファンドなどの融資案件を募集しております。CrowdBankの場合には融資先企業のヒントさえもなく、どのような企業に融資をしているのか、太陽光発電所は何県にあり、出力KW数などの情報も明示されておりませんので、これらの事業者の中では未知のリスクは高いかと思います。

太陽光関連案件のリスク

これら太陽光関連事業に対する融資案件のリスクに関しては以前記事にしました。

太陽光発電事業に関するローン案件の考察
数あるソーシャルレンディングの案件の中には太陽光発電事業の為のローン案件というのをよく見かけるかと思います。中にはグリーンインフラレンディングのように再生可...

太陽光関連案件のリターン

これら4社の案件を比較するとCrowdBank、SBISLの利回りは低めで、グリーンインフラレンディングとマネオの案件は比較的利回りは高く、グリーンインフラレンディングに関しては10%超えの案件も多く募集しています。

リスクが高いのでリターンも高いという構図だと思いますので、ある程度のリスクを取って利回りを取りにいける方は良い投資対象かと思います。

今後の太陽光発電関連の案件について

以前グリーンインフラレンディングのセミナーにて担当者の方が語っていたのは多くの中小事業者が太陽光発電所を手がけていたが苦しくなってきて逆に自分たちに案件を持ち込んでくるので開発案件には困らないとの事でした。恐らく今後は業界の多くの会社が淘汰されて統廃合が進んである程度の規模の会社が生き残る形となると思います。

その際に融資先の企業が生き残れる会社なのかそうでないのかは残念ながらソーシャルレンディングでは融資先企業が秘匿化されている為にわかりません。ソーシャルレンディング事業者の与信力を信じるしかないです。ただしグリーンインフラレンディングに限っては融資先がJCサービス社ですので、JC社がどうなるか次第かと思います。

まとめ

太陽光発電関連事業の厳しさは頻繁にニュースに取り上げられるようになりました。ただしすべて関連企業が倒産するわけではなく、生き残れる会社と生き残れない会社に分かれてくるのだと思います。ソーシャルレンディングの融資案件は太陽光発電関連の案件だと利回りが高めに設定されていますので、投資の判断はご自身のリスク許容度を考慮して決定していければなと思います。

↓バナーのクリックをお願いします!頑張って記事書きます!
にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへ

コラム の関連記事
2017年2月のソーシャルレンディング各社の募集総額をまとめてみました。SBISLはクローリングができておりませんので入っておりません。 目次1 各社募集額1.1 ...
目次1 メンタルアカウンティング(心の会計)2 メンタルアカウンティングは自己規制に使える2.1 貯蓄と借金の併用2.2 ドル・コスト平均法3 サンク・コスト(つぎ...
目次1 「プロスペクト理論」損を嫌うがゆえに損する行動に2 トランプ相場に対する反応から学ぶ3 心の罠にはまらないようにするためにはどうすべきか4 アンカ...
ソーシャルレンディングはファンドの内容のリスクだけでなく、事業者自体の信用リスクが重要だということは何度も記事にしております。 ですので自分の大事な...
あなたにおすすめの記事
2017年4月のソーシャルレンディングでの運用実績をまとめました。 目次1 分配金2 投資金額の総額3 各社スクリーンショット3.1 maneo3.2 maneo(法人口座)3.3 T...
しばらく更新ができておらずに申し訳ありません。ここ最近は少しソーシャルレンディングへの投資を抑え気味にしようか考え中です。特にソーシャルレンディン...
今年の1月に多少のリスクを取って高利回り案件に投資しようと考えクラウドリースに投資しました。 こちらの案件が早期償還されましたのでまたクラウドリース...
マネオでついに返済遅延案件が出てしまいました。投資していた方には申し訳ないですが、遅延やディフォルト案件は一度出てしまったほうがいいと感じていまし...
Topページ > コラム > 太陽光関連事業者の倒産件数が過去最高に。ソシャレンへの影響は!?