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2017年2月17日

分散投資の重要性と資産クラスの分類

資産運用の過去を振り返った際、「一番伸びた市場」に集中的に資産を投入しておくことが、理屈上は一番リターン率の高いやり方です。しかし過去を振り返ってあれこれ言うことはできても、「どこが伸びるか」を予想し正確に言い当てることはほぼ不可能です。従って、一般の人ができることは(特別の理由がない限りは)「できるだけ分散して投資する」ことです。

運用資金の投入対象として一般的なものは、株式、債券をはじめ不動産、金属(金・銀・プラチナ等)などがあります。それぞれを投資対象とした投信が存在し、間接的に投資できます。例えば本物の不動産1つ保有するのは困難ですが、Reitと呼ばれる不動産投資信託を購入することにより、間接的に不動産に投資することができます。さらに現在は様々な「指数」が存在しています。日経平均株価などの指数のほかに、例えばVIX指数(恐怖指数)という投資家心理を示す指数があり、この指数に連動する「指数連動証券」を購入(売却)することもできます。この指数の上下がそのまま損益につながります。

加えて、どのエリア(先進国、新興国)や通貨に投資するかでも細分化されます。これらを組み合わせることにより各資産クラスへの分散が可能で、一般的には下記の計5~6の資産クラスに資産配分を行うのが一般的な分散の仕方です。

  • 日本株式/債券
  • 外国(さらに先進国/新興国を分けてもよい)株式/債券
  • その他(Reitなど)

分散投資のメリット

値動きの異なる資産クラスに分散することにより、資産全体の値動きのブレ幅を小さくすることができます。例えば日本株式がマイナス30%に動いても、外国株式がプラス40%に動いてくれれば全体としてプラスを維持することも可能です。それぞれの資産クラスが上下に値動きをする前提であれば、1つの資産クラスに集中させるよりも、値動きの異なる資産クラスに分散させる方が資産全体として上下のブレ幅を小さくできます。最近は各資産クラスが同時に同じ方向に動いてしまうこともありますが、それでも分散させないよりはマシです。

なぜブレ幅を小さくすることが重要か?

3年後までの値動きが、1年ごとに以下のような2つの資産クラスがあるとします。

資産クラス1: +30% → -30% → +30%

資産クラス2: +10% → +10% → +10%

3年間の値動きの平均は1、2ともに10%です。しかし1はブレ幅が大きく、2は小さいです。この違いにより、100の資金を投入した場合の3年後は資産クラス1は118.3、資産クラス2は133.1と大きな開きが出ます。

分散して長期間投資するとどうなるか?

例えば日本株式、日本債券、外国株式、外国債券に25%ずつ分散投資したとします。試算には実際の各資産クラスの代表的指数を使います。運用期間が短期間の場合は分散しても資産全体の成績は上下に大きく変動しますが、10年、20年と長期になるにつれ、成績がプラスに安定していくことがわかっています。これは各25%の均等配分に限らず、割合を変えて分散しても同じ傾向(=安定していく)になります(ただしリターン率は、配分の仕方により異なります)。

短期間の場合は、「いつ開始したか」の影響を大きく受けますが、長期になればなるほど、影響は小さくなります(たとえ大恐慌やリーマンショックの前年に開始しても)。つまり、20年後や30年後の長期で見ると「どの年に開始したとしても」全体としてマイナスになることはほとんど考えなくてよい、というのが現在までの市場の歴史です。

どの資産クラスに何%ずつ配分するか(アセットアロケーションといいます)については次回以降に書きたいと思います。

(提供:soldie.jp)

〜まとめ〜
投資初心者は各資産クラスに資金を分散し、長期で運用していくのが王道

〜前回のコラムはこちら〜
FPが投資初心者にオススメする投信と、セールスにオススメされる投信の裏事情

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